数年前、CUBEという映画に酷く心を奪われた。どうしようもない閉鎖感。まったく意味不明の理不尽な世界観。結末は吐き気を感じるほど後味が悪い。見た人は何となく分かると思います。
「CUBEを超えた」
そんな謳い文句とともに登場したのが"SAW"。
自分の中でCUBEを超えるなんて、たとえハリウッド映画でも、有り得ないと思っていた。
ストーリーは密室に監禁され鎖に繋がれた二人の男が、いかにしてこの部屋から出ることができるか。脱出する方法は、相手を殺すこと。という内容。
過去の猟奇的な事件が絡みながら、人間がイカレていく姿が印象的な話。
軽いネタバレします。気をつけて読んでください。
"CUBE"と"セブン"を足して2で割ったような感じといえば、伝わりやすいのかもしれません。
謎を解きながら密室空間から抜け出すCUBE、人間の脳みその奥深くに潜む恐怖を引きずり出そうとする猟奇的な事件を描くセブン。
まさに、この二つの映画が合体したような。
結末は、CUBE以上に後味が悪い。話の中で疑問だった部分が最後にすべて繋がる。それがまた気持ちが悪くなる。すべてのエピソードが結末への伏線になっていたりする。
映画のタイトル"SAW"までも伏線だったりするの?と疑いたくなる。
SAWはノコギリ、もしくはSeeの過去形「見た」。ノコギリはこの映画で重要な存在であり悲劇的な道具となってしまう。「見た」は最後に繋がる。この事件の犯人が実は…。みたいな具合。
密室に閉じ込められた二人の男。嘘でお互いを窺がいながら、徐々に真実が見えてくる。
最後に主人公の男がもう一人の男に対して「俺を信じろ」と言うのだが、深い。嘘で会話をしていた二人。最後に信頼が生まれていたのか、どうなのか。
主人公の男(医師)が話が進むにつれ、豹変していく姿が痛々しい。実際最後は痛々しくて見ていられない事になる。
そして、犯人「ジグソウキラー」の出現。最後に真実がわかった瞬間、吐きそうになった。絶望的すぎて。救いが無い。
「衝撃のラスト」なんて軽いものではない。灯台下暗し。
恐ろしい映画をつくったものです。CUBEを超えるとかどうとかどうでもいいような。
もうすぐ「SAW2」が公開されるようですが期待しても良いのでしょうか。CUBE2 は「……やっちゃったな…」という感じだったので。
さーて究極のゾンビコメディー「バタリアン」でも見るか…。
